クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第3番 ベルグルンド(86)

2010.12.05 (Sun)
ベルグルンドシベ35EMI
ベルグルンド/ヘルシンキPO(86、EMI)は良い演奏でいつも演奏している手慣れた感。
シベリウスは難しい。
コテコテに表情をつけるとシベリウスから離れていくし、
かといって何もしないと自然の声すらも聞こえなくなる。
録音はヘルシンキのカルチャーホール。
第1楽章は人肌のぬくもりを感じさせる。
ヘルシンキの少しかすれたような弦の音色は良い。
峻厳な寒さはなく時折独自の表情を見せる。終結にいたるまで絶叫しない。
第2楽章も丁寧なでき。木管に微妙な表情が乗る。
第3楽章もよいがもう一歩の踏み込みがほしい。
この曲に関してはカムの名盤(DG)を凌ぐことはできなかった。
念のため第2楽章を聴き比べてみた。
冒頭わずかに出る管の音の深さ。その後の弦と木管の織りなす幻覚のような音の明滅。
曲全体でも彫の深さは後輩のカムが上回っている。
これはやや平板なEMI録音の差も印象に影響しているかもしれない。

10:17  9:48  8:31   計 28:36
演奏  A   録音 90点

コメント

こんばんは。

このベルグルンド盤の「レコード芸術」誌の新譜月評で
作曲家の故・諸井誠氏が「(第3は)曲自体が面白くない」
と書いてました(第5と合わせ「推薦」)。
カラヤンやオーマンディも第3だけは録音してないし
たしかに、全7曲の中ではマイナーかもしれませんが
僕は(アマ・オケですが)実演で聴いてから、この曲が好きです。

このベルグルンド盤は本当に音楽が語りかけてくるようで素晴らしいです!
なんともいえない安らぎを覚えます。
影の王子様
「第3番は曲自体が面白くない」との某氏の言葉は
聞き捨てなりませんが、所詮趣味の世界
自分の感性を信じればよいですね。
私はこの曲、大好きです。1番よりもずっと。
ベルグルンド盤も素敵ですね。

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