クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第7番 ヴァンスカ(97)

2010.10.16 (Sat)
ヴァンスカシベ67
ヴァンスカ/ラハティ交響楽団(97、BIS)はこの曲に心の反映をさせることを
敢えて拒否したような演奏。楽譜の音が丁寧に綴られる。
水準はこの全集だからもちろん、高い。しかし丁寧さが緩さにもつながっているようにも感じる。
期待はもっと高い。
録音はこの全集を通して共通のラハティの十字架教会で、薄いヴェールを纏った音が美しい。
冒頭から比較的ゆっくりしたテンポで淡々と進む。
ベルグルンドに見られたような絶妙の呼吸感でなく淡々と。
しかしここでのヴァンスカはどうもこの曲に自分の方向性をきっちり打ちだし切れていない
のではないかという懸念が沸き起こる。
美しい音響なのだが今一つ心に訴えない。彫が浅い。
終結のプレストに入り弦が徐々に浮き上がるような演出をするがそれも長くは続かない。

22:44
演奏 A   録音 93点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック