クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 クラッゲルード(03)

2010.10.12 (Tue)
クラッゲルードシベvn
クラッゲルード/エンゲセット/ボーンマス交響楽団(03、NAXOS)のソロはオスロ生まれで
録音時30歳。私は全く知らない奏者ながら、なかなか美しく個性的な音色の持ち主と感じた。
録音はイギリスのドーセット芸術センター・ライトハウス。
マスで捉えた風呂場音場でヴァイオリンをこのように遠景で捉えた録音も珍しい。
靄の中の幻想的な独自の雰囲気の録音。

第1楽章はこの曲の中心だが、録音のせいもありソロもオケも微温的。
協奏曲としてでなく幻想曲として聴くならばありだ。
ヴァイオリンは名技をひけらかすことなく素直に音楽と向き合い美しい。
第2楽章はこの録音の夢見る美しさが際立つ。キリキリ弾くのでなく、艶やかな音色は独特。
終楽章は速い。7分を切る。軽やかでフワフワ浮き上がる。青春の一こまのようなウキウキ感。
強烈ではないが幸福感に満ちた一枚。
余白のセレナーデやシンディングのロマンスなども良い。
このCDは古今の名ヴァイオリン協奏曲としてのシベリウスでなく、
北欧の一員としてのシベリウスを感じさせる。

16:16  8:37  6:54  計 31:47
演奏  A   録音 90点

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