クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 ラトル(84)

2010.08.26 (Thu)
ラトルシベ23
ラトル/バーミンガム市交響楽団(84、EMI)は29歳のラトルがEMIからシベリウスの
全集を任されスタートを切った演奏。ベルグルンドとヘルシンキの再録音も控える中、
EMIの思い入れとラトルの意欲が伝わる。流す演奏ではなく、表現意欲が横溢。
録音はバターワースホールで広い音場が確保されている。
第1楽章から一定の枠をはみ出さない範囲でラトルの才気がほとばしる。
テンポの揺れは大きくないが木管の明滅や金管のコラール的な咆哮など彼の刻印がある。
しかもこれ以上やると煩わしくなると思うぎりぎりの線で止められるのが彼のセンス。
第2楽章も粗野にならないで金管を高らかに鳴らしたり、弦の刻みを浮き上がらせたり。
たっぷりした時間をかけているが単調になることなく
この楽章の心の悶えを品よく表出している。
第3楽章は6分半かけているが中間部のたっぷりした木管の奏でる音楽が魅力的。
終楽章は細身と思われたこのオケがなかなか豪放な音を出している。
音楽を思い切りうねらせるために指揮者が唸りを上げる場面も散見される。
展開部で徐々に高揚する場面はぐっと鎮めた後猛烈な加速する場面はカッコいい。
その後の伸びやかな歌など千変万化。終結はテヌート気味に大団円を築く。
全曲振りかえって、演出が過ぎると感じるかもしれないが、面白いと思った。
ベルリンフィルとの再録音ではどのように変化したことだろう。

9:47  14:20  6:31  14:15   計 44:53
演奏  A   録音 91点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック