クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 マッケラス(88)

2010.08.21 (Sat)
マッケラスシベ2LSO
マッケラス/ロンドン交響楽団(88、IMP)は2010年7月14日に84歳で亡くなった
この指揮者の代表的名盤にしてこの曲の代表的名盤。
清潔で雄渾な彼のスタイルがこの曲にマッチ。
また、ロンドン交響楽団の金管群も調子がいい。
録音はアビーロードのEMIスタジオだが、レーベルが違うからかEMIより音がいい。
明快さと音場を伴い比較的暖かい。
第1楽章はきっちりした推進力にロンドン交響楽団の男性的な金管が華を添える。
曖昧さは無く各パートがすっきり見通せる混濁のなさは清々しい。
第2楽章は音楽の隆起と脱力の対比が素晴らしい。一本調子でなく彼のセンスがうかがえる。
第3楽章も速いパッセージでも揺るがないオケの力量。
終楽章は引きしまった筋肉の動きを見るよう。
弱音部での丁寧な歌や楽器のバランス感は素晴らしい。
展開部ではスピードを上げて突っ込み頂点で再度ギアチェンジを行う。
そして終結部。ここが有名なティンパニの名技(改変)の聴かせどころ。
引き締まった音響の中、金管の咆哮を突き破るティンパニの雷鳴(12:20~)。
ロイヤルフィルとの新盤より明確に強打される。確かに楽譜にはないがしびれる。
全体的に男性的だがしっかりしたコントロールの効いた高度な演奏だ。
ロイヤルフィルとの新盤とほぼ同じ高水準のもので(録音タイムもほぼ同じ)、
マッケラスはプロだと感じる。

9:20  13:49  5:52  13:35   計 42:36
演奏  A+   録音 90点

コメント

いつも拝見させていただいてます。
マッケラスのシベリウスは私も名盤だと思っています。
終結のカッコ良さだけでなく、きりりと締まった音楽が○。
もうナマで彼の演奏が聴けないのは残念ですね。
マッケラスの盤を好きな方がいて嬉しいです!
○○芸術のランキングには決して載ってこないかも
知れませんが・・・。

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