クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第4番 カラヤン(76)

2010.07.27 (Tue)
カラヤンシベ4EMI
カラヤン/ベルリンPO(76、EMI)は基本的に旧盤と変わらない方向性だが、
即物的なムードが薄まったことにより印象が異なる。
より流麗でゴージャスな冷めた美人といった雰囲気。
録音はベルリンのフィルハーモニーでDG盤に比べると音は音場は広いく、距離が少しある。
CD当初の盤より最近のリマスターで良好な音質に。ただし、少しこの曲にしては巨大な音。
それが、演奏の感想にも影響しているようだ。
第1楽章を聴くと、音がやや軽く解散した響きが旧盤の圧迫感を感じさせない。
60年代の凝縮された響きから70年代の華麗さをまとった響きの差が
この記録にも投影されている。
第2楽章も第3楽章も美しい。旧盤の張りつめた息も飲めないような緊張感とは違う。
耽美的ではある。ヴィヴラートが人間を感じさせる。
第3楽章の終結で鳴る全奏が威圧的になるすんでまで行く。
終楽章は少し明るさを増す。積極的な音の強弱の表情が立体的な印象を与える。
ニコリともしない旧盤に比べれば豪勢な愛想をもつ。
しかし、私としては旧盤の徹底が好きだ。

10:38  5:27  12:49  9:49   計 38:43
演奏  A   録音 89点

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