クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第1番 サカリ(97)

2010.07.21 (Wed)
pサカリシベ13
サカリ/アイスランド交響楽団(97、NAXOS)は予想を裏切る、素晴らしい演奏だ。
マイナーなコンビの廉価盤と思っていると彼らの音楽性の高さを見過ごすことになる。
小手先の手練手管でなく心からの共感が強い感動を呼ぶ。
録音はレイキャヴィックのユニバーシティホール。やや遠目で自然な録音。
第1楽章は粗っぽくならず丁寧。余計な手練が入らない自然さが清々しい。
控えめなロマンティシズムが可憐な印象すら与える。
第2楽章も爽やかな北欧の風が吹く。しかし、内に秘めた熱いものが
吹き出そうなことに気づく。
第3楽章も野蛮でないしリリシズムもあるが終結に至り逞しい思いがこみ上げる。
終楽章へはアタッカで入り弦のアクセントが俄かに強くなりバス声部がゴウゴウ。
意志が燃える。
気持ちが昂ぶった後、それを自分で鎮めるような後半の歌の美しさのなんと感動的なことか。
この曲の最初弱弱しいと思って聴き始めたが最後はロマンを湛えた立派な男の姿が見えた。

11:09  9:18  5:12  12:17   計 37:56
演奏  S   録音 91点

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