クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第8番 アンチェル(70)

2010.07.10 (Sat)
アンチェルドボ8
アンチェル/アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(70、NPS)は
「GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURY」シリーズのもの。
このサイトで以前推薦があったので探していたがようやく購入。
推薦に違わず活力にあふれた名演だった。
こんな気骨のある音楽をだんだん聴く機会がなくなっている。
録音はコンセルトヘボウ本拠地でのライヴ。
帯域は広くなく強奏で堅くなるが、当時のライブとしては良好。
第1楽章からいきなりライブの熱気が漂う。柔らかいトーンが売り物のコンセルトヘボウの
本拠地の録音でここまで激しく燃え上がる演奏を聴いたことがない。
オケは分厚い音を出すが、アンチェルは温和に満足せず切れ込みの鋭い
アクセントと金管に音を割らんばかりの強奏を要求する。
結果として充実した一途でひたむきな音楽になった。
第2楽章もオケの素晴らしさをベースに弛緩しない男性的な鳴り。
第3楽章は素朴な力感。オーボエの独自の音色。
弦にのポルタメントは無く甘ったるさのない男の美学。
終楽章、主題の歌いだしは潔いアクセントを効かせ、びしっとした呈示。
全奏ではホルンがトリルで燃え上がり、オケ全体が地鳴りを立てる。
このオケ、後年ジュリーニととてつもなくメロウな録音を残しているが、
こちらはなんと男の色気を感じさせることか。引き締まった弦の音は分厚い胸板。
終結は正攻法で駆け抜け拍手がかぶさる。

9:47  9:44  6:21  9:40   計 35:32
演奏  A+   録音 85点

コメント

ついに手に入れたのですね!?この演奏は、アンチェルを代表する演奏の可能性があると思います。北の火薬庫としては、この音を遺してくれた「20世紀の偉大な指揮者たち」の選曲眼にお手上げの状態です。オーマンディのブラ4、ジュリーニのラインもこのシリーズでしか聞けませんよね。

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