クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 マルコヴィッチ(87)

2010.07.09 (Fri)
マルコヴィッチシベvn
マルコヴィッチ/ヤルヴィ/エーテボリ交響楽団(87、BIS)は楷書で真面目なシベリウス。
効果を狙うものでなく地味な演奏かもしれないが、じっくりこの曲を味わえる。
録音はスェーデンのエーテボリコンサートホールでバランスのいい音。
ヴァイオリンはしっかり捉えられている。
第1楽章は17分を超える。冒頭からヴァイオリンがテヌートを効かせて綿々と歌う。
ただ甘いのではなく、背筋のピンと伸びた歌。
さっぱりが多いネーメ・ヤルヴィのスタイルとは違うのでマルコヴィッチが主導か?
同様のテンポのカヴァコスに比べるとこのヴァイオリンは凛とした厳しさをもつ。
オーケストラの響きも立派。派手な開放は無いが力強いサポート。
第2楽章はヴァイオリンソロの丁寧で中庸な歌い回し。
ねっとりでもさっぱりでもない微妙な加減。
終楽章は抑えた響きで始まる。ヴァイオリンは1音1音をしっかり弾く感じで、
感興に任せて自在な名技を披露する感じではない。どっしりした終結。
なお、この盤は余白にシベリウスのカッコいい「序曲イ短調」、
とっても可愛らしく明るく突然終わる「メヌエット」、
最後に暗黒の淵を垣間見せる「追憶のために(葬送行進曲)」が収録させている。
この盤の製作者は、『あなたはシベリウスがお好きでしょ?』と言っているようだ。

17:10   8:09  7:48   計 33:07
演奏  A+   録音 93点

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