クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 フェドセーエフ(82)

2010.06.27 (Sun)
フェドセーエフシベ2
フェドセーエフ/チャイコフスキー交響楽団(82、VISTA VERA)は
ついに出ましたシベ2の爆演の本命!
指揮者50歳にして辿り着いた孤高の怪演。
終楽章を聴き終えて阿鼻叫喚または抱腹絶倒しない人はいないと断言できる。
録音はライヴで音自体はクリアだが安物の人工的残響を付加したような妙な響きが付きまとう。
第1楽章のテンポはまっとうで演奏もまあまともと思いきや、
金管が入るとフォルテッシモでロシア体臭を強烈に放つ。
通常は目立たない金管のサブパートなどが浮き上がる。
第2楽章の最初はおとなしいが乗ってくると大見得の連続。
さすがにチャイコフスキー交響楽団と名乗るだけあって何をやっても最後はチャイコ化。
おどろおどろしいティンパニ、朗々と鳴る金管、おセンチな木管、ヒステリックな弦、
ステキだ!
第3楽章は「悲愴」のスケルッツォと似ていることを気づかせてくれる
(気づかせてくれなくてもいい?)
終楽章は豪快な金管が導く。テンポは前のめりで奇妙なスピード感。
金管がヴィヴラートをかけながら音を保持しているのに楽曲は凄い勢いで進む。
いったんテンポが落ち着いたかのように思ったら知らん間に楽曲は前に進んでいる。
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聴き手は誠に不思議な音空間を体験する。
展開部に差し掛かりさあこれからいくぞという大事な瞬間に
大きな音でオーボエがずっこける(4:12)。人はミスするものだが、
このオーボエは吹き直しもめちゃくちゃ。図太い!
これを契機にオケは獰猛な野獣軍団に姿を変える。
ミスとかスコアの指示とかはどうでもよく
金管やティンパニは自由に出入りすることが許される。
最後はスクリャービンの法悦の詩。
ものすごいエナジーを放出しながらティンパニがバガン!!と決める。
となれば当然聴衆は大絶叫・・・・・・ところがふたを開ければ
何とも気のないゆるゆるの拍手。なぜだ?
それは分かる。放心状態なのだ。
シベリウスを聴きに来たのにキグレ大サーカスを見たからだ。
桶の中をオートバイがブンブン走り回り花火が打ちあがる光景が見える。

9:44  13:54  5:39  11:33  計 40:50
演奏  爆   録音 80点

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