クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 シッパーズ(63)

2010.06.28 (Mon)
シッパースシベ2ほか  (ハンサムなアメリカンコンダクターだった→)schippers.jpg
シッパーズ/ニューヨークPO(63、SONY)の指揮者は1930年生まれでアメリカの期待の星
だったが47歳の若さでガンで逝去している。この録音は33歳の若さでバーンスタインより先に
NYPでこの曲を振ったもので当時の期待度がわかる。
録音はマンハッタンセンターで伸びはいまいちだがよいリマスターに仕上がっている。
第1楽章は一直線だ。フレーズのゆったり感はなく潔さが前面に出る。
気持ちいい演奏だが奥行きはない。
第2楽章もストレートにこのオケを鳴らす。もってまわったところがないので嫌味は無いが・・・。
第3楽章から終楽章は若武者のような切れ込み。一途なところはカッコいいが、
同じオケなら3年後のバーンスタインの勢いと独自の彫りの深さがやはり上手だ。
フレーズにオペラティックな粘りを見せることもあるが大きな説得力を持つにいたらない。
それよりもこの曲の重層的なエナジーの蓄積と解放が
直球勝負でかき消されているところが惜しい。
終結はぐっとテンポを落としてニューヨークの金管が咆哮する。
指揮者が顔で勝負できるなら上位だが、顔の見えない録音のみでの勝負では厳しい。

9:01  13:35  5:30  13:41   計 41:47
演奏  B+    録音 85点

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