クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 スターン(69)

2010.06.27 (Sun)
スターンシベvn
スターン/オーマンディ/フィラデルフィアO(SONY、69)は私の最初に出会った演奏。
終楽章の迫力が好きだった。
今となってはノーテンキなオールドスタイルの演奏なのだろう。
しかし、アポロ計画により月面に人を送り込んだこの年の演奏には
アメリカの当時の活気が漲る。
録音はフィラデルフィア・タウンホールでソロがくっきりで左右に分かれたオケ。
第1楽章はこのコンビから想定される通りの音。響きは明るく堂々としており、
ひるむことないテンポがカッコいい。カデンツアも逞しくバリバリ弾く。
最近のヴァイオリンはこのような名技性をあまり前面に押し出すことはないが
このころはヴァイオリン協奏曲とはこういうものだった。
ソロがピックアップして録音されているのでスターンのテクニックの凄さを
まじまじと聴くことになる。
第2楽章もメソメソすることなくしっかり弾き切る。
オケも含めて繊細な味は今一つだろうが、何か突き抜けていて迷いがなくスカッとする。
終楽章はティンパニを硬いバチで叩かせ太鼓のよう。
キレのいい豪快なオケとそれを上回る図太く逞しいヴァイオリン。
オケの脈動と輝かしいソロが体を熱くする。
このような演奏を聴くと明るい明日を信じることができる。

14:09  7:32  7:17   計 28:58
演奏  明A+   録音 85点

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