クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第1番 カム(72)

2010.06.16 (Wed)
カムシベ13
カム/ヘルシンキ放送交響楽団(72、DG)は第1回カラヤン指揮者コンクールで
優勝したのが69年だからそこから3年後、優勝ご褒美録音のBPOでなく母国オケを振った演奏。
派手な主張はないがこの曲は改めてフィンランドの曲なのだと思う。
録音はヘルシンキで行われアナログの良質な音。
第1楽章はとげとげしくならずロマンの香りを湛える。洗練され過ぎないオケの響きが
この曲にマッチ。若いにもかかわらず自然で丁寧な音楽。好感が持てる。
第2楽章も特別なことは何もないが全てを語っている。自国作に対する自信だ。
第3楽章は荒々しさはほどほどに民族色が生きる。
終楽章は劇性の強さに及び腰になる演奏が多い中これは穏やかだ。
ほんのりとした優しさが包む。終盤はどっしりした低域を基調にたっぷり歌う。
この曲の再現では地味な部類だが私はこの慎ましさがシベリウスっぽくて好きだ。

10:49  9:27  5:21  12:26   計 38:03
演奏  A+   録音 87点

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