クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第5番 バルビローリ(66)

2010.05.27 (Thu)
バルビシベ15
バルビローリ/ハレ管弦楽団(66、EMI)はやはり独自の世界。
北欧の風景的クールさというより北欧人の持つ秘めたる情熱をマグマのように抱えた演奏。
録音はキングスウェイホールで若干ゴロあるがリマスタリングが成功し新鮮な音が蘇る。
第1楽章清涼感がある。ムード的淡泊表現ではなく青空に音が突き抜けていく。
健康的で爽やか。メリハリが強く、たとえば10:20から低弦が断続的にゴリゴリ音を
出してくるがそれが生命の胎動を表すようで面白い。
後年のライブよりも録音の明晰さもあり積極的に聴こえる。
第2楽章もそれぞれの音が強い。
終楽章の最初の音に添えられるフルートの美しいヴィヴラート。
こうしたちょっとした表情がバルビなのだ。
それぞれの楽器を埋没させずここぞというときには強調強奏する指揮者のバランス感は
面白いが、音楽に健康的な力強さを与える。
オケの精度の問題もあろうが美しいだけの表現ではない。
全体にスタジオ録音というよりライブのノリに近い。

14:07  9:07  10:01   計 33:15
演奏  A   録音 88点

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