クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 コリンズ(53)

2010.05.25 (Tue)
コリンズシベ12
コリンズ/ロンドン交響楽団(53、DECCA)は粗いが逞しい。オトコ、シベリウス!
そして終結の独自のティンパニ連打はマッケラスの元祖だった。
録音はキングスウェイホールでモノラル最終期の安定した音。
デッカらしい豊かで奥行きを感じさせる録音
(今回聴いたのは英BEULAHによるリマスター盤)。
第1楽章は思いのほか穏やかに始まる。コリンズの第1番を聴いた耳からは意外。
しかし、3分もすると次第に音楽は逞しさを増す。
ティンパニの支えの音ひとつにも男を感じる。
徐々に熱を増す。しかし、この人の音は懐深く骨太なので音楽がヒステリックにならず
堂々としているところが誠にかっこいい。
第2楽章もフォルテなど容赦なく叩きつけるが
音楽が包容力にあふれるため極めて納得感がある。
気合いは凄いが、嫌味がない。
第3楽章になると雷鳴ティンパニは底力を発揮してくる。
終楽章はアンサンブルの乱れなど気にすることなくドカドカ進む。
速めのテンポで豪快に進む。
終結、ティンパニが豪快にたたくが譜面と違う。
以前聴いた時は聴き逃していたがこれはマッケラスと同様の処理だ。
いや、順序が逆だ。
多分作曲家でもあったティンパニ大好きコリンズがロンドン交響楽団のパート譜面を
劇的な方向に書き換えた。59年に同オケと録音したモントゥーは原典に戻したが、
88年に第1回目の録音を行ったマッケラスはロンドン響の奏者が勝手に復刻した
コリンズのパート譜で演奏。この効果にしびれたマッケラスははまってしまい
ロイヤルフィルとの再録音でも同じ処理をした。(以上推測)

9:25  12:34  5:41  13:00  計 40:40
演奏  A-   録音 80点

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