クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ミンツ(86)

2010.05.24 (Mon)
ミンツシベリウスvn
ミンツ/レヴァイン/ベルリンフィル(86、DG)は楷書のヴァイオリンに太字のオケ。
最高度の技術をバックに曖昧さを排した立派な演奏だが、
北欧的ロマンからとは違う線を狙っている。
録音はベルリン・イエスキリスト教会で美しく60年代の同場所での録音より量感が豊か。
個人的にはこのオケの録音はこの場所のものが一番好き。
第1楽章冒頭のソロは丁寧に歌われる。好感が持てる。中間のカデンツァを聴くと私のような
素人にもこの人のヴァイオリンの技術が異常に高いことがわかる。
ほかの人が苦しそうな高音を出すような場面でも全く破綻がなく余裕がある。
テクニックを見せびらかすことは全くない。オケが入るとやや音楽の恰幅が
良くなりすぎるので、ひたすらヴァイオリンに注目して聴いてしまう。
第2楽章はなかなか骨太。そもそもオケがちょっとゴージャス過ぎていただけない。
ヴァイオリンはめそめそすることなく正攻法で弾き切る。
正眼の構えから、面をしっかり打つ、キチンとした音。
終楽章も勢いに任せない、曖昧さを排した演奏。
オケの威圧感も含め終結は居住まいを正させる。

15:40  8:14  7:43   計 31:37
演奏  A-   録音 93点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック