クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第5番 ベルグルンド(86)

2010.05.16 (Sun)
ベルグルンドシベ35EMI
ベルグルンド/ヘルシンキPO(86、EMI)は祝典的な明るい演奏というより、
スコアを丹念に読み再構築したうえで北欧の情感を注入したような真摯な演奏。隙がない。
録音はヘルシンキ文化ホールで立体感はさほどなくそつなくまとめた感じ。
第1楽章から清冽な音。厚ぼったくもなくそれぞれのパートの浮沈が明快。
そうしたフレーズをよく聞くと単なる自然体の演奏でなく指揮者の息吹を感じる。
第2楽章は速めのテンポでさらさら流れる。その中でも低弦パートの動きの面白さ。
緩急の自在さはさすが。
終楽章もやはりそれぞれのパートのが明確な指示のもとに動いており、
EMIの録音でもそれがしっかり聴きとれる。彼のこうした緻密路線の先に
ヨーロッパ室内管弦楽団との再々録音があるのがよくわかる。
終結部も勢いや音圧ではない。
代表盤と目されることもあるが、玄人受けする結構深い演奏だ。

13:40  8:00  8:43   計 30:23
演奏  A+  録音 88点

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