クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第1番 ロジェストヴェンスキー(74)

2010.05.12 (Wed)
ロジェストヴェンスキーシベ全
ロジェストヴェンスキー/モスクワ放送交響楽団(74、VENEZIA)は
このコンビの露西亜特性が発揮された怪演。
録音は鮮明ながら音はフォルテになるとぺしゃんこにつぶれることがある。
第1楽章始まってからすぐの大全奏を聴いただけで演奏の方向性が読める。
ほかの演奏から絶対聴けない爆裂するロシアン魂。彼らが感じた素直な音がここにある。
もちろんロジェヴェンはロシアのインテリ貴族。スヴェトラノフとは違うぞというところも見せ、
情緒にも配慮するが、オケはお構いなく号砲打ち鳴らす。
第2楽章はチャイコフスキーの音がしている。洗練されない響きの中で大きな流れと抑揚。
ほかでは聴けない音。
第3楽章はもっと快速で暴れるかと思いきやどっしり豪快。
終楽章も荒くれる北海のごとく。
金管が入るとどうしても当時のロシア訛り丸出しでシベリウスの世界からは離れる。
しかし、考えてみればこれほどローカル色豊かな演奏が今できるだろうか?
スコアの通りの演奏なのかわからないが各所で各楽器の強調が見られる。
襲いかかる憂鬱。終結の怒涛の音圧に心が引き裂かれる。

11:16  9:43  5:29  11:41  計 38:09
演奏  露   録音 83点

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