クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第3番 ヴァンスカ(97)

2010.05.11 (Tue)
ヴァンスカシベ23
ヴァンスカ/ラハティSO(97、BIS)は併録の2番に比して率直な演奏。
室内楽のようなこじんまりした風情ながら時に見せる思い切りのよい表現がすばらしい。
録音はラハティの十字架教会でシリーズ共通の美しさ。
第1楽章は粗野にならずしかし根本において力強い。
それが時にティンパニの強打で突き抜ける。
第2楽章はゆったりした時間の中で子守唄を聞くよう。
しゃくりあげるような弦の表情が独自の愛らしさ。
終楽章も優しさを基軸に丁寧に進む。極めて内省的な演奏で内に内に入りこむ。
終結に向かいじわじわ高揚。どこまでも抑制の中での高揚。
それがこのコンビのシベリウス美学。

10:15  11:12  8:51  計 30:18
演奏  A+   録音 94点

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