クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第2番 マッケラス(94)

2010.04.30 (Fri)
マッケラスシベ2
マッケラス/ロイヤルフィル(94、RPO)はLSOに次ぐ再録。この曲は得意なのだろう。
シベリウスの交響曲はこの曲しか残していないようだが非常な名演。
北欧的かはともかく正攻法でこの曲のフォルムを力強く示す。
ロイヤルフィルも適度に荒ぶるところが曲に合致。
そして、最後に驚きが待つ。
録音はこのシリーズ特有の優秀なものだがホールは大きくないように感じる。
第1楽章は比較的厚みのある音と彫りの深さが印象的。時々重低音のブラスが
音楽を加圧する。浮き足立つことなく堂々とした威容。
第2楽章は落ち着いた表情と金管の盛り上がりの後の癒しの表情がなんともいえない優しさ。
この呼吸感は素晴らしい。
終盤の低弦とトロンボーン・ホルンの抉りも凄いが決してノーテンキではない。
第3楽章も爽やかとはいえないが低い重心でいぶし銀の味。
終楽章ではロイヤルフィル自慢の金管群がブリブリ、バリバリ。
男性的で豪快な演奏が続く。全体の音響は浮つかないのでドスの効いた迫力だ。
展開部でクライマックスに突入していく部分は鳥肌もの。そして巨大なコーダ。
なんとここではティンパニの独自の改変が連打される。
オケがフォルテで驀進する中、最初は12:31頃からティンパニが低くダン・ドンドン。
そして13:05から一層強く。
奇を衒ったわけでなく迫力を昂進させる効果を持つ(LSOとの旧盤もこの演出あり)。
(注:コリンズ盤に由来するか。コリンズ盤の項参照)
この演奏は安売りワゴンで315円で売られているのを見かけたことがあるが、
価格破壊のため値段と演奏がまったくつりあっていない。
安値のため演奏の質が安く見られてはかなわない。
まあ、安く売っているのを見かけたら即ゲットし、終結だけでもお聞きあれ。
なお、併録の「フィンランディア」は一層豪放で、ジェフリー・ブライアントの
爆奏ホルン等かなりやってくれる。

9:34  13:44  6:01  13:55   計 43:14
演奏  A+   録音 90点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック