クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第6番(80)

2010.04.27 (Tue)
カラヤンシベ16EMI
カラヤン/ベルリンPO(80、EMI)はあの67年盤の凛とした美しさが後退したような。
これは録音、会場の差によるのかもしれない。
しかし、あの研ぎ澄まされた気配の減少はやはり演奏に起因する。
前録音の完成度が高すぎると再録音は厳しくなる。
録音はベルリンのフィルハーモニー。DG盤に比べると温度が上昇しグラマラス感が出た。
それはこの曲にとってどうだったか。
第1楽章の出だし。あのDG盤のピンと張りつめた空気感と僅かに違う。
意を決するような差し迫った緊張感はなくもう少し穏やかな風情。
第2楽章も低域がモコモコしており残念。
第3楽章は速い。大編成のオケが俊敏な動きを見せる。しかし恰幅はなかなか良く
終結の大音響はこの時代のカラヤンの趣味が出た。
終楽章は基本的解釈は変わりないと思うが旧盤と印象が異なる。
テンポは一層速いものの低域の輪郭がぼやけブラスが強いのでややマッチョ的な音響。
よって儚さが演出しにくくなっている。

歳を重ねればよりよくなる、という期待や思いを断ち切る。
芸術に内在する「その時」の重要性を感じさせる記録。

8:34  6:05  3:20  9:18   計 27:17
演奏  A   録音 90点

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