クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第6番 カラヤン(67)

2010.04.26 (Mon)
カラヤンシベ4567
カラヤン/ベルリンPO(67、DG)は私にとってカラヤンの代表作。
北欧とかいう次元を超えて音楽の冷徹で繊細な美しさを聴く人に突きつける。
録音はベルリンのイエス・キリスト教会でひんやりした空気感を持った優秀録音。
第1楽章冒頭の弦の美しさと言ったら比類ない。ディヴィジの絶妙なバランス、
美音の持続音を聴く快感に浸る。
その後は薄明の森を抜けてまだ靄のかかる高原を見渡した時の爽快感。
終結にかけてカラヤンは単にムード的に仕上げず音楽を締めるところはきちっと。
第2楽章は夢幻の世界をキラキラとした星が舞う。
第3楽章は漆黒の闇の世界で重量感のないしかし硬質な物体が踊り駆け抜ける。
あれはいったいなんだったのだろうか。
終楽章は前3楽章を受け止めるかのごとく癒しの音楽で始まる。
しかしそれもつかの間、硬いバチのティンパニの伴奏を伴って疾走。
今聴くとほかの演奏対比相当猛然とした速さ。ギュッと締まった音楽。
この速さで感傷をはねつけようとする。終結に交響曲冒頭の弦の美しさが回想され
静けさの中で終わる時には胸が切なく締め付けられる。
(LP時代のジャケット絵 この曲にぴったりですね!)
karajanシベ67ジャケット


9:16  6:20  3:31  9:43   計 28:50
演奏 S   録音 91点

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