クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第3番 デイヴィス(92)

2010.04.22 (Thu)
デイヴィスlso
デイヴィス/ロンドン交響楽団(92、RCA)は後のLSOLiveのものと殆ど印象は重なる。
バランス感においてこちらが、熱狂においてLiveが勝る。
いずれにしても作曲家自身が想定していたこの曲の柄を大きくはみ出す巨大な音楽。
録音はワトフォードタウンホール。奥行きはこのシリーズのブラックヒースのものに
比べるとやや浅いか。しかし全体のレヴェルは高い。
第1楽章の低くくすんだ響きはデイヴィスならでは。ブロムシュテッドの明るさとは対極。
例によってフレーズごとの表情は丁寧。爆発することなく抑制させた表現は終曲の布石。
第2楽章は密やかな歌。終盤において意志が目覚め強くアクセントを刻む。
抑えきれない危うさを覗かせる。
そして終楽章。決して雑になることはなくワンフレーズごとに楽器がバランスよく重なる。
終結は疾風怒濤ともいえる流れ。金管が吼えて終わる。

11:15  10:45  8:20   計 30:20
演奏  A+   録音 91点

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