クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第6番 ブロムシュテット(95)

2010.04.01 (Thu)
ブロムシュテットシベ36
ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団(95、DECCA)はスカッと爽快。気持ちがいい。
録音はデイヴィスシンフォニーホールで分離よくクリア。
第1楽章は冒頭のヴィヴラートの効いた弦がやや意外だがオケ全体の音色は張りがあり明るい。
安曇野に雪の降った朝、まばゆいばかりの快晴の青空と白く輝く山並みを見るかのごとく。
空気はきりっと澄んでいる。粘着質でなく女々しくもなく過度に内省的でもない。
清く潔い音は気持ちよい。
第2楽章はそれぞれのパートがくっきり明確で音はべトつかない。
はっきりしすぎているくらいかもしれないが第1楽章からこの展開は予想された。
うっそうした森林でなく青空の中ダイヤモンドダストがキラキラ舞うような清冽さ。
第3楽章もリズムが明快でアンサンブルがびしっと決まっているので爽快。
終楽章の冒頭はきっぱり割り切った演奏でなく清潔感の中にロマンの香りを盛る。
この多様性がブロムシュテットのシベリウスを奥行きの深いものにしている。
分離の明快な弦の掛け合いがその後続く。ティンパニや金管の合いの手も決まる。
終結の切々とした弦の訴えかけ、美しさは際立っている。
私はこの曲に対してもっとメロウなものを求めていたはずだが
この演奏の爽快さはそれだけで独自の説得力を持つ。

9:24  6:28  3:33  10:23   計 29:48
演奏  A+   録音 93点

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