クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ジェンソン(80)

2010.03.30 (Tue)
ジェンソンシベvn     (LP盤のジャケット→) ディラーナジェンソンシベvn
ジェンソン/オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団(80、RCA)はTowerRecrdによる復刻。
ディラーナ・ジェンソンは1961年ロスアンゼルス生まれ。彼女は1978のチャイコフスキー国際
コンクールで2位となった。私はこのCDで彼女の演奏を知ったがそのほかに録音があるのか、
最近はどうしているのか知らない。
(その後結婚した途端、ガルネリウス貸与者からヴァイオリン返却要求があり、
まともなヴァイオリンのもてないヴァイオリニストとなりRCAとの録音も進まなかったようだ)
ともかくこの録音はこのコンビで12月9日カーネギーホールで競演し成功し、その3日後のもの。
ヴァイオリニストとして19歳の彼女のひょっとすると最高にハッピーな時の記録である。
録音はオーマンディのRCAへの最後のものでデジタルである。
場所はフィラデルフィアのスコティッシュライトカテドラルで美しい。
ヴァイオリンンは近接し過ぎているように思えるがオケ部分は良好なもの。
第1楽章冒頭からソロは極めて力強い。ただし、全体を眺めると陰影に乏しく単調に思える。
この演奏でやはり光るのはオーマンディとフィラデルフィアのサポート側である。
オケは充実の極みでシベリウスには過剰品質なくらい重厚で輝かしい。
復刻したタワーもこのオケを聴いてほしく買ったのではないか。
第2楽章も相変わらずヴァイオリンは近く強い。
自信を持った演奏だと思うが・・・音色や表現に何か特色があるかといわれると窮する。
終楽章も破たんせず弾きまくる。ヴァイオリンは繊細な味を追求するというものでなく
わかりやすくしっかり弾いている。オーマンディはスターンとこの曲を録音した時のような
力強さで張り合うのでなく彼女を優しくサポートしている。
コンクール受賞→カーネギーで成功→メジャーで録音→その後泣かず飛ばす、
いかにもアメリカ的なストーリーでありかつ演奏である。
そう思って聴くとこの録音はなかなか考えさせられる。

16:19  8:29  7:18   計 32:06
演奏  B+ (オケA)    録音  89点

コメント

いやあ、まったくその通りで録音の存在さえ知らなかった自分が恥ずかしい。オーマンディの3回目の録音が有ったことも知らなかった。ジェンソンの演奏はなかなかよかった。
M様こんばんは
(拍手コメント欄から移行させてもらいました)
私も、店頭で見かけるまで知らなかった盤です。
どうも、マイナーな演奏家に惹かれる癖があるので手が出ました(汗)。
ジェンソンの演奏は表現は未成熟かもしれませんがひたむきさがウリかと思いました。

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