クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ヌヴー(46)

2010.03.24 (Wed)
ヌヴーシベvn
ヌヴー/ジェスキント/フィルハーモニア管弦楽団(46、EMI)は
まさにヌヴーを聴くCD。
30歳で事故で亡くなる彼女の20代の時の録音で思い切りがいい。
録音はアビーロード第一スタジオ。
当方保有はDUTTONによる復刻盤でノイズが抑えられ聴きやすい。
第1楽章の冒頭から現在の演奏様式との違いがはっきりしている。
オケのさざ波は粗い肌理で奏され
独奏ヴァイオリンはヴィヴラートたっぷりに太く情熱的に弾く。
その後もヴァイオリンは思いのたけをぶちまけるがごとく歌いまくる。
最近の繊細な演奏とは違う、と素人の私が聴いても解かる。
ただ、このころのシベリウスの内面は
案外このように怒涛のものだったかもしれない、
と思わせるほど説得力がある。
第2楽章も今まで聴いたことのないくらい情熱的だ。
この楽章でここまで緊張感が漲るということも大変だ。
オケは後ろに回りトロリとした味を出している。
第3楽章は室内楽風のこじんまりしたオケのリズムが明快で
その上にこれまた明快なソロが乗っかる。
この部分だけ聴いていると何かスペイン舞曲のようだ。
その後もヌヴーのヴァイオリンは変幻自在。
演奏様式はまさにセピア色だが強い意志がこもる。
北欧的とは言えないが音楽としての訴えは強い。

15:51 8:09 7:59 計 31:59
演奏  A   録音 75点

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