クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第3番 リーパー(90)

2010.03.15 (Mon)
リーパーシベ34
リーパー/スロヴァキアPO(90、NAXOS)、このコンビのシベリウスはフォーカスが
甘くいきり立った絶叫をしないのいで心穏やかに聞くことが出来る。
録音は本拠地でこのシリーズ共通で残響が多いマストーン。
細部まで明晰という感じの録音ではなく弦の動きなど遠いが曲との相性は悪くない。
第1楽章は非常にまっとう。激性も高くなくさっぱり目。音像が広大な空間に浮かぶ
ような録音のため霧の森を疾走するような趣。これはこれでよく冷気が立ち込める。
第2楽章は7:49とやたらに速いがせっかちな感じではない。
この楽章を妙にゆっくりロマンティックにやると嫌味な感じも出るがこれは
そんな心配がない。そっけない中に充分ロマンを秘めている。
激しい身振りで自己を主張するのでなくこうした行き方で切ない思いを表出する。
トリオの再現部、ティンパニがしっかりリズムを刻み広大な音場に木管が響く。
切なさが際立つ。
終楽章もインテンポ。激性を表に出さないで抑制された進行を見せながらも力を
出してくる。相変わらずそっけなくあまりにもさっぱりした表情付け。
しかしこれが聴後感の爽やかさにつながる。

10:09  7:49  8:35   計 26:33
演奏  A   録音 90点

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