クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス ヴァイオリン協奏曲 諏訪内晶子(02)

2010.03.10 (Wed)
諏訪内シベvn
諏訪内晶子/オラモ/バーミンガム市響(02、PHILIPS)は非の打ちどころがない。
真摯に音楽に向き合っていることはよくわかる。
ただし、何度か聴くがどうもぐっと心が掴まれない。
なぜなのか?
録音はバーミンガムのシンフォニーホール。最新録音らしく良好。
ただし全奏時にやや奥行き立体感にかけるような。
第1楽章は安定している。ハイフェッツの愛用していたストラディヴァリウス「ドルフィン」
を弾いているとのこと。女性だから線が細いということもない。
しかし、オケはやや平板な印象がある。サロネンなどの方がこの段階では一枚上手か。
第2楽章はゆったりとのどかな音楽。しかし秘めたる情感がよい。
諏訪内のコメントでサカリからのアドヴァイスとして「第2楽章で次第に情感が高まり
クライマックスにいたる部分がありますが、気持ちをぐっと抑えて最後まで持っていく
エネルギーの蓄え方など構成的な面で教えられるところがありました」と
述べているがまさにそれが音になっている。この演奏の白眉の楽章ではないか。
終楽章の躍動感はオケ共々素晴らしい。
結局この演奏の最初に記した疑問はこの曲の中心楽章である第1楽章の掴みが弱い
ところに要因があるような気がする。

15:29  9:05  7:00   計 31:34
演奏  A   録音 93点

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