クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第6番 ベルグルンド(86) 

2010.03.09 (Tue)
ベルグルンドシベ16HO
ベルグルンド/ヘルシンキPO(86、EMI)は単に美しいだけでなく積極的な表情を持つ。
ムード音楽でなく意志ある曲にしている。
録音はヘルシンキカルチャーホールですべてが適切。
第1楽章から全ての音に配慮がなされる。どちらかというと速めのテンポだが
一音一音の表情が千変万化。単なる抒情的な演奏でなく儚かったり勇壮だったり決然としたり。
しかも全体が繊細で淡い。ここまで自然に運ぶということはもう生まれながらに
持っている共通の言語のなせる業か。
第2楽章も木管が鶴の声に聴こえる。立体的な音。
第3楽章は付点リズムに乗って歌われる節が民謡のように聴こえる。
もしくはフィンランドの村での集いの会話のようにも聴こえる。
不思議なノスタルジーのあふれた演奏。
終楽章は主題の応答が2人の心情のやり取りのように切々とほのかな感情を込める。
激情的にならないところ慎ましいところがいかにも北欧的。
テンポなど微妙に揺さぶりをかける。この曲を初めて聴くならこのような11分かけて
この楽章の多面的な要素を浮き彫りにした演奏がいいかもしれない。
しかし、だんだんこの積極的な意志が僅かにわずらわしくなる。
癒しを求めるときにはほかの淡々とした演奏を求めるかも。

8:14  5:31  3:55  11:12   計 28:52
演奏  A   録音 93点

コメント

すばらしい
こんにちは。

聴きなおしてみましたが、音楽がとめどもなく溢れ出る感じですね。
その響きに身を委ねるだけで幸せ・・・
融通無碍・自然体・・・といった言葉が浮かびます。

この曲はぜひ一度実演で聴きたいです。
アマオケながら第3・第7には本当に感動したので。
ベルグルンド
ベルグルンドはやはりシベリウスを自分のものとしていると感じる演奏ですね。
カラヤンで開眼し、ベルグルンドでさらに広がりカムで達したというのが私の第6番の軌跡だったように思います。

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