クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第1番 ストコフスキー(76)

2010.03.05 (Fri)
ストコシベ1              1953_Sibelius.jpg

ストコフスキー/ナショナルPO(76、SONY)は94歳!の録音。
しかし強靭な意志が通っており奇跡のような演奏。後半になればなるほど燃え滾る。
老いのかけらもない。ロマンティックと剛直な迫力が同居する名演。
録音はロンドンのウエストハン・セントラルミッッションで響きは結構ありマス中心。
もともとSQ4ch用の録音ということもありバーンスタイン/ロンドン響の「春の祭典」の
ような風呂場的響きで低域のしまりが今一歩なのが残念。
第1楽章は濃厚なストコフスキーサウンドではなく極めてまともで立体的な彫りの深さを見せる。
第2楽章は中間部は嵐のように荒れ狂うが、両端のレント部分が極めてロマンティックで
美しい対比が劇的。見てみると保有盤最も時間をかけている。
第3楽章は驚くべほどリズミカルでド迫力。ティンパニの強打・大太鼓のロールが活躍し
メリハリが際立つ。ここでも静かな部分に来ると抉りが深い。この楽章は速く5分を切る。
終楽章は物凄い。10分半という保有盤最速のみならず、表現の厳しいまでの深み。
渦巻く弦、硬質にビシビシ決まるティンパニ。圧倒される。
これはほんとに94歳の人の演奏か?とても信じられない!
この演奏を聴けばシニア世代はまだまだ出来るんだ、古希などまだまだ若い、
という希望を与えられること間違いない。

10:42  11:19  4:56  10:25    計 37:22
演奏  S    録音 86点

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