クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第7番 バーンスタイン(60)

2010.03.03 (Wed)
バーンスタインシベ4567
バーンスタイン/ニューヨークフィル(60+65、SONY)はステレオの早い時期に
シベリウスの全集を完成させたバーンスタインのシベリウス最初の録音
(但し65年に一部取り直し編集)。私もこの演奏で7番の素晴らしを知った。
LPは5番との組み合わせで靄のかかった森を映したジャケットも良かった。
録音はマンハッタンセンターで、ブルーで広めの音場の当時の優秀録音。
冒頭の意味深いティンパニのから抜群に巧いフルートの独奏、弦の持続音で引き込まれる。
その後のトロンボーンの主題提示は広大な音響の中でまさに神の啓示のように響く。
この演奏のトロンボーンは数あるこの曲の録音の中でも誠に印象的だ。
遠雷のように響く9:26からのティンパニの連打もこの演奏ならでは場面。
響きが多く大きいので広大な音響の渦に呑まれる。
終結の開始であるプレスト(17:29)からの意を決したような弦の切迫した運動と
それに乗っかるトロンボーンの主題回帰の自在な表情とテンポの設定は
バーンスタイン以外の何物でもない。
この部分が当時ソニーの「バーンスタインの歩み:音のカタログ(2枚組)」に収録されていた。
編集した人もこの部分を聴いてほしかったのだろう。
当時シベリウス好きの音楽の先生(カラヤン盤を持っていた)にこの部分を
聞いてもらったら感激していたのを思い出す。
その後の弦のクレッセンドと全休止の交代は劇性が強い。
ニューヨークの分厚い低弦に支えられた終結は感動的。
私はこの演奏が大好きだが、その後いろいろな7番に接すると
この演奏はかなり型破りのものであることも知った。
確かにシベリウスの再現としてはあまりにも情感が溢れているかもしれないが
他にない絶大な魅力をもった演奏だ。

計 22:49
演奏  S(刷り込みあり)    録音 87点

コメント

バーンスタイン流
こんばんは。

今日、アマ・オケでこの曲を聴いたのですが
期待を裏切り?まったく素晴らしい演奏でした。
淡々とした運びの中にシベリウスのオーケストレーションの美しさが
伝わってきました。

で、手元にあるこの盤を聴くと
良くも悪くも「バーンスタイン流」だなと感じます。
聴いていて緊張を強いられます。
優れた演奏ですが、シベリウスとしてはやや異形かも知れません
(ウィーン・フィルとの「第2」よりははるかに正統ですが)。

しかし、ニューヨーク・フィルは優秀ですね。
日本ではこのオケは不当な評価をされている気がします。
No title
影の王子さま
刷り込みということなのでしょうが
私はこの盤に非常に愛着があります。
アマオケでこの曲を立派に弾くとは
日本のレベルも素晴らしいですね。
うれしい話です。

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