クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第1番 ヤンソンス(04)

2010.02.23 (Tue)
ヤンソンスシベ1バイエルン
ヤンソンス/バイエルン放送交響楽団(04、SONY)はライブらしい感興に溢れた名演。
録音はミュンヘンのヘルクレスザールの真正ライブ。放送音源らしくマス中心で
むき出しの音でない。ライブを完全収録しており楽章間の咳払いも入る。
第1楽章を聴くと録音が際立って鮮鋭というわけではないのに、
オスロ盤とはまるで違う凄みが感じられる。この違いの要因は
①オケの深みの違い。②指揮者の抉り方の格段の差。③録音の奥行き感の違い。
(最後の点は演奏者でなくEMI録音の共通の欠点だ。これほどのメジャーレーベルなのに)
音楽は自信に満ち一つ一つのフレーズが力をむき出しにせずひた隠しにしながらも
重心を低くして迫る。北欧の風景にしては少し重厚すぎるかも。
第2楽章もメリハリが旧盤とまるで違う。静と動の対比。
第3楽章も速いテンポの中にバイエルンのオケのレベルの高さを感じる。
ドイツの放送オケでもやはり一番だ。トリオの木管の表情の絶妙さ。
第4楽章へは前楽章の興奮の余韻を引き摺ったまま入る。
冒頭の弦の第1楽章主題の再現が熱を帯びている。この余韻を木管群の合いの手が
鎮めようとする。しかし弦が決然と否を出す・・・・。非常にドラマティックな展開。
そこからは疾風怒涛。ロマンティックというよりも激している。
後期シベリウスとはまるで違う世界だが説得力ある音楽を作り出している。
ヤンソンスは表面的な手練におぼれたような音楽作りをすることもあり
のめりこめないこともある、これは凄い。拍手も入るが徐々に盛り上がる前に切れている。

10:38  9:05  5:12  13:18   計 38:13
演奏  A+   録音 91点

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