クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第3番 サラステ(93)

2010.02.20 (Sat)
サラステシベ367
サラステ/フィンランド放送交響楽団(93,Finlandia)は2回目の全集からで相変わらず
速いテンポでスタイリッシュ。しかし、要所でギュッと音楽を引き締めたり優しい態度を
見せ一本調子でない。2番と4番の間に位置するこの曲は2番よりの解釈と後期寄りの
解釈ができるがサラステは後者。クールな繊細さを見せる。
録音はサンクトペテルスブルグでのライブ。
会場に人がいるため吸音された感じはあるがひとまず自然な録音。
第1楽章はアップテンポで弦の小気味よい運動が淡々と続くが5分展開部に差し掛かると
ティンパニの引き締まった音に伴い迫力が昂進する。テンポは弛緩せず前に前に突き進む。
「ラルガメンテ(ゆっくり)」になってからはぐっとテンポを落とし雄大に。
第2楽章はひんやりした冷気。ここでも過度に歌うのでなく一定の運動性が底辺にあり爽快。
センチメンタルに堕ち過ぎない。木管群の清らかな音も素敵。
終楽章も運動性が勝つ。前半のスケルツォは割と普通で後半になりコラール風の
モチーフが重層的に迫力を増していくところは力強い。
しかし、全体的には第1楽章の驚くべき運動性が終楽章では今一つ殻を
破らないまま終結する感があるのが惜しい。

9:24  9:13  8:33  計 27:10
演奏   A   録音 90点

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