クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第4番 コリンズ(54)

2010.02.13 (Sat)
コリンズシベ全
コリンズ/ロンドン交響楽団(54、DECCA)は北欧以外での最初の全集からの一枚。
この人の骨太の音楽はここでも変わらない。
ただこの4番を北欧の厳しい冬の音楽にするのでなく、
イギリスの人にも愉しめるようにするという気概を感じる演奏。
録音はキングスウェイホールだが残響は多く取り入れられていない。
低域も豊かで聴きやすく温かいモノラル。ステレオの時期が近いことを感じさせる。
第1楽章の出だしからたくましく図太いこの演奏の特徴がにじむ。
速めのテンポで深刻ぶったりしない。ザッハリヒ型演奏であろうが温かみがある。
モノクロでツンドラ地帯の風景だが、寒い中にも灯りが見える。
第2楽章は4分をわずかに切る最速ともいえる演奏。
それぞれのフレーズの間は切り詰められややせかせかした感じ。
微妙に伸縮するテンポにオケも十分ついていけていない面も。
第3楽章も速い。よって裏ぶれた寂しさよりも健康的な響き。
第4楽章は逆にゆったりしたテンポでしっかり歌う。この曲のとっつきにくさを
少しでも軽減しようとする努力があるかもしれない。
終結も十分間をとりつき離さず優しく終わる。

8:47  3:59  8:48  10:06   計 31:40
演奏  A-   録音 78点

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