クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 セムコフ(76)

2010.02.09 (Tue)
セミコフシューマン全集
セムコフ/セントルイス交響楽団(76、VOX)は多分ふつうに売られていたのでは
食指をそそらないが安売りで全集が500円程度だったので買ってみたもの。
しかしこれが思わぬ拾い物。切羽詰まった迫力でなく何とも言えない幸福感がある。
録音場所の明記はないがVOX特有の一定の帯域にマスで音を入れたものだが、
ホールの良さもあって耳当たりがよい。ティンパニが明快に入っているのも心地よい。
セムコフはポーランド生まれでロシア人指揮者に薫陶を受けたようだが現在はフランスに
帰化しているという。実はこの演奏を聴いていてジョルダンの演奏を思い出した。
この人の資質は案外そういう方向かもしれない、と思う。
第1楽章冒頭は音質も含めてなんか今一つ締まらない感じ。
だが聴きすすめていくにつれ粒立ちの良いティンパニと明るい金管に支えられ温かい響きが
部屋を満たす。オケの力量、アンサンブルなども不足なし。テンポも穏当。
テープの継ぎ目が見える箇所(5:09)などもあるがこれは演奏者のせいではない。
終結はややノーテンキともいえる明るさ。
第2楽章も春の麗らかで平和な日。全ての楽器の鳴らし方が大らかで明るい。
第3楽章も平和が続く。
第4楽章も深刻にならない。美しい。
終楽章も優しく温かい。力みがなく包み込む。

9:47  7:00  6:21  6:12  5:41   計 35:01
演奏  A    録音 86点

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