クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シベリウス 交響曲第7番 デイヴィス(76)

2010.02.04 (Thu)
デイヴィスシベリウスBSO2
デイヴィス/ボストン交響楽団(76、Philips)は録音や演奏技術は万全だが、
個人的にこの曲に求めるものと方向性が異なった。
録音はボストンシンフォニーの本拠地で豊かな響き。
冒頭よりこのオケの重厚な響きが包む。
デイヴィスはこの曲の幻想性よりも意志的な面を強く出し逞しい。
オケの響きや音場は幻想性にマッチするが指揮者は筋肉質の音楽を求める。
このミスマッチが私には残念。
いつもながらのデイヴィスの鼻歌ともつかない声が収録されており
これがまた現実の世界に引きづり込ませる。燃えたぎるこの演奏はまさに熱演だが、
この曲はそうした人間の情念を秘めたところにおいてこそ美しさが
際立つと考える私にとって、あまりも直截で赤裸々だった。
同じ劇的な演奏ならバーンスタインのほうが上手。

21:19
演奏  B+   録音 90点

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