クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第2番 セル(57)

2010.01.13 (Wed)
セルシューマン2ルガノ
セル/クリーヴランド管弦楽団(57、AURA)はルガノでのライブ。
アメリカでメジャーになったこのコンビ初の欧州公演だから力が入っていたのもよくわかる。
この翌年のステレオによる正規録音があるが白熱した緊張感をはらむこの演奏は捨てがたい。
古典的に引き締まったフォルムで磨き上げられた筋肉美を見るような演奏は
ステレオ盤と変わらないが冷たい熱を帯びている。
録音はモノラルながらステレオ?と思うほど拡がりなどの状態が良い。
第1楽章は絶妙なバランスとアンサンブルでスタイリッシュに仕上げる。
第2楽章のスケルツオは躍動感が素晴らしい。
終結にいたる弦の刻みの正確な動きはサーカスのようだ。カーブでも一切減速なし。
突っ走るから遠心力で吹き飛ばされそうな緊張が走る。
第3楽章は一転落ち着いた歌がうたわれる。ここでもロマン的に拡大するのでなく音は凝縮。
終楽章も均整のとれた後半はトランペットが輝かしく咆哮。
なお、このCDには同日のアンコールのベルリオーズのラコッツイ行進曲が収められているが
これも速めのテンポで折り目正しく演奏されているな、と聴いていたら
最後の1分ではものすごい加速が始まりオケが歯を食いしばり必死に棒についていく
壮絶な展開になる。セルの滾る一面を見た。当然客は興奮状態。

10:28  6:35  10:48  7:56  計 35:47
演奏  A+   録音 80点

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