クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

シューマン 交響曲第3番 ジョルダン(89)

2010.01.04 (Mon)
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ジョルダン/スイスロマンド管弦楽団(89、ERATO)は明るく健康的で幸福感が漂う。
2006年に亡くなったこの指揮者はセンスが良い。彼のマーラーも素敵だった。
オケの音はドイツでもフランスでもない地理的なポジショニングに合致するよう。
どぎつい表現はないがこの曲の再現として高いレベル。
録音は、本拠地の豊かな響きを伴うも全般はやや華やかで引き締まった音。
第1楽章から重厚ではないが伸びやかで活気のある音楽があふれる。
明るい音色でウキウキする。弦の細かい刻みを忠実に弾かせている。
6分01秒からのホルンの信号はホールに響き爽快。
第2楽章も明快で軽く角をもっている。太陽に照らされている。
第3楽章は優しい陽だまりで過ごす長閑なひと時。涼しげなアルプスの麓の牧草地。
第4楽章はコラール風の旋律の持続音をこれまた明快に奏し過度に暗くならない。
終楽章の序章としてたっぷりした時間をかけるところは演出巧者。
終楽章は軽やかさを伴った喜ばしさがかえってくる。
節回しで時に軽く見栄をきったりあざとくない範囲での指揮者の主張が見える。
展開部以降の第1第2主題や前楽章のパーツなどの絡ませ方が非常に明確。
従来版のスコアながらすっきり整理された音。

9:34  5:57  5:13  5:55  5:28   計 32:07
演奏   A   録音 90点

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