クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

サン=サーンス 交響曲第3番 ヤンソンス(94)

2009.10.17 (Sat)
ヤンソンスオルガン
ヤンソンス/オスロフィル(94,EMI)は第3楽章まではクール系でスタイリッシュ、
終楽章でまさに「オルガン」により豹変。聴き手の対応力が試される。
録音はオスロのコンサートホールのセッション。やや軽いが基本は綺麗な音。
第1楽章はまさに爽やか、颯爽と言う言葉が似合う。軽やかそよぐ弦をベースに木管が
駆け抜ける。フォルテも重くない。終結にかけて迫真性を帯びて盛り上がるが、
一段落するとまたスーッと力を抜いて第2楽章の準備をするあたりの巧さは一昔前の
ロシア系の指揮者とは違う器用さを感じる。
第2楽章のオルガンは揺るがせにすることなく、控えめにそして少し色香を漂わせる。
オケとオルガンの上品な組み合わせ。
第3楽章も軽やかなスキップ。いなせな男がポルシェを駆ってヘアピンを80キロで
楽々疾走するよう。丁寧なつくりでオケは立派に応えている。
但し、第4楽章のオルガンには幻滅。ここまでは控えめだったオルガンが
なぜか自分の実力を超えて突然ガナりたてるものものだから音楽がぶち壊しに。
もともと軽量級のオケも負けずにパワーをあげる。
ダンディだった男がここでは野生をむき出しに軽トラに乗り換え首都高速に煙を巻き上げる。
最後のオルガンの爆音はこれでもかと伸ばされフランスのエスプリから遥かに離れていく。
やはり彼もロシアを捨てていなかった、などと思ってしまう。

9:52  9:49  7:05  8:42   計 35:28
演奏  A+⇒B+    録音 90点

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