クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス アルプス交響曲 シノーポリ(93)

2009.10.05 (Mon)
シノーポリアルプス
シノーポリ/ドレスデン国立管弦楽団(93、DG)は悪くはないのにイマイチ感から
逃れられないのはケンペの呪縛からか。
録音は本拠地ゼンパーオパーでのライブ。低域の重厚感はそれほどないが
完全なマス録音でなくマルチマイクによる明瞭性を確保している。
「夜」はそれほどおどろおどろしくないが「日の出」から「登山」にかけてはドレスデンの
豪快な金管が目を覚まし、まことに勇壮壮観。
「森に入る」以降は伸びやかな歌を歌いながらルンルン(古い!)と登山する。
イタリア人のノリを感じる。但し、せかせかせっかち気味の運びもある。
「氷河」などのティンパニのロール音の低域が軽いのが残念。
「頂上」におけるトロンボーンの男性的なビリビリ音は健在。
しかし全体の響きはなにかが違う。
20年前のケンペ盤のあの図太いゴツイ男が今はスリムになっている。
これは録音のせいかも知れない。
とにかくケンペ盤の幻影をここに追い求めると違和感を感じることになる。
「嵐」も壮絶に吹きまくっているがオケがあのSKDだけにケンペのあの迫真さを思い出す。
困ったものだ。録音はこちらのほうが良いのに、だ。
「日没」から「夜」の運びは良く歌っている。ここの息遣いは素晴らしい。
但し、SKDの弦はもっとふっくらしていなかったか、などと思ってしまう。
ほんとに困ったものだ。ケンペ盤を美化しすぎているのかもしれない。
なお、この演奏を聴いているとワーグナーよりもマーラーを強く感じた。

計 50:19
演奏  A-    録音 91点

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