クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

サン=サーンス 交響曲第3番 オーマンディ(62)

2009.10.04 (Sun)
オーマンディオルガン62
オ-マンディ/フィラデルフィア管弦楽団(62、SONY)はフランス流の雰囲気のある演奏や
録音ではないが、オーケストラのリファレンスのような演奏。余分なものがない明快な音楽。
録音はさすがにヒスが残るが優秀。左右の分離はこの頃のコロンビア録音の特徴でくっきり。
比較的デッドで明瞭。ごまかしの効かない録音でオケの安定的な力量が良くわかる。
(オルガンの設置場所の関係でいつものタウンホールやブロードウッドホテルではない)
第1楽章は落ち着いたテンポで恣意性なく、くっきり進む。
情緒的でも情熱的でもないところがオーマンディらしい。
華麗とかゴージャスというよりまじめにしっかりという言葉が似合う。
第2楽章に入るとE・パワービッグスのオルガンが部屋をびりつかせるような重低音を伴い鳴る。
この人のバッハなどもあっけらかんとしたハッピーなものだった記憶だがここでも曇りがない。
最初の音にアクセントが効いているので明快。
ミュージック・アカデミーにあるエオリアン・スキナー社製オルガンを使用と記載されているが
ここまでオルガンが明瞭に捉えられている録音も珍しい。
第3楽章もまったくゆるぎない。結構乱れる演奏があるがこのコンビの安定感は素晴らしい。
きちっとメリハリもある。オーマンディの日本での評価は低かったがこのような
解像度の高い録音で、破綻を見せず音をしっかり出せる演奏は並でない。
終楽章でオルガンもソリッドに入り混濁なく気持ちいい演奏。
引き締まった体操選手の床運動を見るよう快感をもたらす。
フィニッシュも爽快にばっちり決まる。
オーマンディの「オルガン」の中では一番筋が通っており好きな演奏。

10:16  8:48  7:18  7:18   計 33:40
演奏  A   録音 86点

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