クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス アルプス交響曲 デル・マー(82)

2009.10.02 (Fri)
マーアルプス
デル・マー/BBC交響楽団(82、BBCclassics)はイギリス人でR・シュトラウス研究家である
この指揮者の重要な遺産。
彼はこの作曲家のオイレンブルグ・スコアの解説を書くなどかなり入れ込んでいる。
録音はロイヤル・アルバートホールのプロムナードコンサートライブ。
客席の音は入るがさすがにBBCで放送用音源としては高い水準にまとめている。
冒頭の「夜」から「日の出」はブラスの国を感じさせる。その後は歯切れの良い颯爽とした運び。
「森へ入る」から「牧場」まで相当なスピード。しかしながら艶やかに弦を歌わせているし
楽器の扱いも丁寧なため単調やぶっきら棒とはまた違う。
長大なこの作品を飽きさせずに聴かせようとしているとも取れる。
「頂上」も芝居気は多くない。オケのバランスを慎重にとりながらもてきぱき進む。
ここら辺はなにか学級肌の演奏家が淡々と演奏する(exロバート・クラフトのストラヴィンスキー)
のを想起させる。またはこの曲には自作自演の記録が残されておりそれをデル・マーが
参照したのかもしれない。
「哀歌」「嵐の前の静けさ」などもそっけない。
「嵐」はなかなかだ。実演に立ち会った人は手に汗握ったのではないか。
メリハリが効いている。ティンパニ・金管が凄い。「終結」は力が入っている。
ここではテンポを落としてじっくり歌わせているのはさすが。
全般的に玄人向けの演奏。拍手は盛り上がっているから現場の聴衆は感激している。

計 47:10
演奏  A-   録音 87点

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