クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

R・シュトラウス アルプス交響曲 プレヴィン(89)

2009.10.01 (Thu)
プレヴィンアルプスV
プレヴィン/ウィーンフィル(89、TELARC)はまたもやこのオケの素晴らしさを見せつけられる
ことになる。プレヴィンとこのオケの相性は良く、結局指揮者は自然な流れを重視し
この曲とオケを素直に楽しめるよう奉仕する。
(なお、プレヴィンはEMIにフィラデルフィア管弦楽団と83年に入れており再録音)
録音はムジークフェラインでテラークらしい極めてDレンジの広いスケールの大きな優秀録音。
「夜」は低い重心でゆっくり始まり、お、いい雰囲気。
その後のトロンボーン・ホルンの響きを聴くとこのオケの響きに魅了される。
「日の出」からは勇壮さをます。響きはワーグナーの音楽との共通点も感じさせる。
「森に入る」では大きく銅鑼が鳴らされあたかも戦闘開始のよう。
しかしそこはプレヴィン。このオケを使ってしなやかな歌を歌う。
「山の牧歌」のヤギの鳴き声やカウベルも上品で優しい風が吹き心地よい。
「頂上にて」のピーク感は素晴らしい。但し、ここから「景観」にかけてのフォルテの山が
やや平板なのは惜しい。強奏する弦にブラスが単純に乗っかっているいるようで
もう少し大きな呼吸やら立体感が欲しくなる。
「嵐の前の静けさ」は一転速度を落としあたりに不穏な空気が充満する。
ここの演出は素晴らしい。
「嵐」のウインドマシーンはやや線が細く控えめ。ティンパニが右から強打・金管が
中央から展開し音楽のラインを守りながら最後の強奏(雷音も控えめ)。
ここから聴き所の「日没」「終結」だがプレヴィンはあまり思い入れはしない自然体。
これはこれでよい。
録音も含め非常に充実した一枚。

計 48:18
演奏  A+    録音 92点

コメント

こんにちは
こんにちは。
アルペンはとても好きでいろいろ聴いているのですがこれもよい盤ですね。
本当はケンペ盤がもっとよい音で聴ければ最高なのですが……
北国タクトさんありがとうございます。
おっしゃる通り、ケンペ盤がプレヴィン盤並みの音質ならば
文句なくSでした。
比較して聴いてみますとウィーンとSKDのオケの特質の
違いがとてもよくわかりますね。

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