クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第9番 カラヤン(64)

2009.01.24 (Sat)
カラヤン64d
カラヤン/ベルリンPO(64、DG)はカラヤン三度目の新世界。
ベルリン・イエス教会の残響をまとい壮麗で堂々としたでき。
同時期のケルテスやバーンスタインやマゼールなどとは違い
正道と普遍性を目指すカラヤンの当時の姿勢が見える。
第1楽章はまことにまっとうで安定的。しかし手に汗握ることはない。
第2楽章も13分かけゆったりとロマンティック。9分過ぎの盛り上がりも決して爆発的でなく上品。
第3楽章も沸き立つことはない。後年の演奏の方がダイナミックだ。すべてがバランスよく美しい。
トライアングル・打楽器なども控えめ。土俗性もない。
このような演奏を聴くと「カラヤンの演奏は美しいだけ」という評が生まれてきたことも頷ける
(ただしこのあとカラヤンは実は芸風を変えていく)。
第4楽章も至極まっとうだがここでは一層の勢いがある。オケは万全。
でもやはり色々聴いてくると予定調和的で録音も含め特色がなくなっているのも事実。
いわゆる「はじめて聞く人には安心してお勧めできる新世界」の出来上がりである。

9:18  13:06  8:13  10:58  計 41:35
演奏  B+   録音 85点

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