クラシックCD聴き比べ

学生の頃は一枚一枚のLPを大切に聴いていました。しかし、CDが容易に入手できるようになり買っておくだけということも・・・。そんな自戒と演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ドヴォルザーク 交響曲第9番 バーンスタイン(88)

バーンスタインDGD

バーンスタイン/イスラエルPO(88、DG)は指揮者晩年の美意識に基づく異例な演奏。
録音はテルアヴィヴのマン・オーディトリウム(この音響は好きでない)でのライブでマス重視で
やや遠景の風呂場音場が残念。ぶよぶよして低域のしまりがゆるい。
第1楽章導入の遅さに驚くが主題以降の推進力が普通。録音のせいもあり表情が大味。
終結部にとってつけたようなアッチェレランドをかける。
第2楽章はこの演奏の白眉。18分以上の大演奏。美しいというよりも薄れゆく朦朧とした意識で
原野をさまようような不気味な音楽だ。これでは「下校」途中に皆息絶えてしまう。
第3楽章は一転して非常に快速で躍動感ある。前楽章との対比が極端だ。
ただし、録音がトロリとしているのでリズムの切れが音響に埋もれ残念。
表情はきわめて果敢でテンポは動く(ティンパニがついていけないぐらい)。
終楽章も引き続き決然と始まるが主題になって堂々と間延びしたテンポに。
オケもいまいちの感じ。その後も手練手管の表情は変転を見せる。
しかし全曲を聞き終わっての統一的な感動がない。
素直にこの曲を楽しみたい時には手が出にくい盤だ。

12:30  18:22  7:06  12:10  計 50:08
演奏  異  録音 87点

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