クラシックCD聴き比べ

学生の頃は一枚一枚のLPを大切に聴いていました。しかし、CDが容易に入手できるようになり買っておくだけということも・・・。そんな自戒と演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ブラームス 交響曲第3番 ジュリーニ(90)

ジュリーニ/ウィーンフィル(90)はこの全集中では生気がある。
録音は明晰だがスケール感はあまりない。
第1楽章は決然と出る。太い川の流れではなく各声部がちょこまか歌う。ゆえに逞しい感じでなく
めそめそしたウェットな感触。逞しい男のロマンではない。
第2楽章も線が細い室内楽的演奏。それぞれのパートの溶け合いでなく明滅が仕掛けられる。
ウィーンだから美しいのだがなぜかゆったり身を任せられない。
表情が人工的で煩わしいからか。
第3楽章は女々しさの極地!これは凄い。いやらしい音がまとわりついてくる。
この楽章はさらりとやると物足りなく感じ頭で補って自分なりに思いっきり
ロマンティックにやってみたりするが、いざ実際の演奏でべたべたにやられると辟易としたりする。
この際どい境界線が難しい。
終楽章は響きの薄さは相変わらずだが燃えている。この楽章だけは突然男性的にいきり立ち
決死の思いが立ち込める。アクセントはくっきり。
併録の「ハイドンの主題による変奏曲」は淡いロマンをたたえて聴きもの。

14:59  9:32  7:00  9:04  計 40:35
演奏  A  録音 92点


PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する