クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バーンスタイン ミサ オールソップ(2008)

2017.07.17 (Mon)
アールソップバーンスタインミサ
オールソップ/ボルティモア交響楽団他(2008、NAXOS)は司祭に注目。
作品全体の衝撃ではバーンスタイン自身盤、K.ヤルヴィ盤や井上の公演の
ほうが上だが、主役の司祭の個性ではこれが一番。

司祭役のJ・サイクスはアフリカ系の黒人バリトンでクラシックのみでなく
ゴスペル、ジャズなどの分野で活躍する。
最初の「シンプルソング」の歌唱から従来のクラシック系の歌唱と異なる。
すれっからしでシャウトやハスキーを駆使。
他の盤がまともな司祭が狂っていくのに対して、本盤は最初から崩れた雰囲気。
他のストリート・シンガーが真っ当だったりするので
ちょっと逆じゃないかという感じもあるが・・・。
終盤の「聖体分割」におけるサイクスの歌唱は張りがありスピーディで劇的。
MassGroup.jpg
mass_600.jpg
一方、音楽全体のつくりはオールソップらしく真面目で丁寧。
指揮者オールソップ(1956~)はバーンスタインに憧れ、そして師事した。
alsop7.jpg
前任のボーンマス響時代から師であるバーンスタインの作品を録音し、
2007年にボルティモア響の音楽監督になっていち早く取り組んだのが
この曲の上演・録音。彼女自身ジャズや他分野とクラシックの融合を
目指す活動をするなどまさにこの曲にうってつけ。
師の音楽に最大限の敬意を払っている。
終結はこの演奏でも実に感動的。

録音はボルティモア、ジョセフ・メイヤーホフシンフォニーホールでのセッション。
joseph meyerhoff symphony hall
最近のナクソスの録音は素晴らしい。誇張が無く耳に厳しいことは無い。

104:01
演奏  A    録音  94点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック