クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

バーンスタイン ミサ K.ヤルヴィ(2006)

2017.07.14 (Fri)
kヤルヴィバーンスタインミサ
K・ヤルヴィ/ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、アブソルート・アンサンブル
(2006、CHANDOS)は眩しいパワー。
音楽が活き活きとしておりバーンスタインの自作自演盤を忘れさせるような輝かしさ。

クリスチャン・ヤルヴィ(1972~)はエストニア出身の米国指揮者。
父ネーメ(1937~)、兄パーヴォ(1962~)は言わずと知れた大指揮者
姉マーリカ(1964~)はフルーティストと実に恐るべき仲良し一家だ。
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BBCミュージック・マガジンの表紙を親子3人の指揮者で飾った。
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そしてこの3人の指揮者の個性がそれぞれ違うのが面白い。
ネーメは万年青年職人、パーヴォは深読み繊細、そしてクリスチャンは革新派。
勿論まだ若いのでこれからどんどん変わると思うが、
ベルリンフィルに進出するなど活躍の場を広げており楽しみ。
昔はパーヴォもかなり思い切ったことをやっていたが、
今はクリスチャンのほうがキレキレだ。

そしてこのバーンスタインの「ミサ」。
バーンスタインに直接師事したのはパーヴォの方なので逆にこのミサ曲は
畏れ多い存在かもしれない。しかし、弟の方はその呪縛がない。
彼は各地でこのシアター・ピースを上演している。十八番なのだ。
(BBCプロムス2012でも上演⇒その際の動画はこちら
そもそもK.ヤルヴィが率いるアブソルート・アンサンブルという団体自体が
ジャンルを超えた楽器編成なのでまさにこの曲にぴったりだ。
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演奏はとにかく全編にハリがありパワーがある。
テンポは緩急があり飽きさせない。
リズムは弾みパーカッションの使い方が実に爽快痛快。
かと思うとグローリアでのソプラノ独唱はたっぷり清らか。
歌唱もストレートで張裂けんばかりの熱唱を繰り広げる。司祭も素晴らしい。
一気に最後まで持って行かれ、終結は劇的で感動的。
(上述の2012プロムス上演より、こちらのセッションの方が徹底し完成度高い)
(↓オーストラリアでの公演の様子)
kヤルヴィ
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録音はオーストリアのサンクト・ペルテン祝祭劇場でのセッション。SACD盤。
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音場・奥行き・伸び・透明感・帯域・迫力申し分ない。
パーカッションなど風圧も感じさせる。エレキやテープ音も汚くならない。
素晴らしい。

107:07
演奏    S   録音  97点

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