クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 ブレンデル(83)

2017.07.06 (Thu)
ブレンデルレヴァイン12
ブレンデル(p)/レヴァイン/シカゴ交響楽団(83、PHILIPS)は
スキップするよう。
若書きのこの曲をその通りに軽やかに聴かせる。
深みがないと言われればそれまでだが、この曲ではOK。

ブレンデルは単調ではなく変化を織り込む。
タッチは綺麗で叩きつけることはない。
ブレンデル(1931~)は70年代にハイティンク/LPO、
90年代後半にはラトル/VPOと全集を録音しているが、
こちらの全集はシカゴでの全曲演奏した時のライブ録音。
84年のレコードアカデミー大賞を受賞したというキャッチコピー。
James-Levine--Alfred-Brendel.jpg

第1楽章序奏のオケは屈託なく明るく弾む。
そこに入るピアノも明快な粒立ち。
一方、中間部の遅い場面になるとぐっとテンポを落とし
ペダルを駆使しテヌート。表現の変化が大胆。
12:14から16:54はベートーヴェン作曲の長大なカデンツァ。
これ見よがしではなく軽々と弾きこなす。

第2楽章も明快で明るい。秋の風情ではない。

第3楽章は白眉。ブレンデルもオケものっている。
ブレンデルは見た目教授風だがここでは、
ライブということもあって活き活きノリノリ。オケも迫力がある。
演奏終了後盛大な拍手があるがそれもうなずける。

録音はシカゴ、オーケストラ・ホールでのライブ。
客席ノイズはほとんど気にならない。
ホール感はあるが各楽器もしっかり拾われている。
ピアノも遠くなく適切な距離感。ブレンデルの息遣いが聞こえる。
珍しいシカゴでのフィリップス録音だが
柔らかさと明快さが両立している。

17:13  11:42  8:39   計 37:34
演奏   A+   録音  93点

コメント


管理者のみに表示

トラックバック