クラシックCD聴き比べ ~ Classic CD Memos ~

クラシック音楽のCDを中心に演奏者への敬意を込めて、つたないメモを書いています。

ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番 杉谷昭子(93)

2017.06.30 (Fri)
杉谷
杉谷昭子(p)/オスカンプ/ベルリン交響楽団(93、Verdi Records)は
ポツリ系訥々。ハイドン的でもありいい感じ。
現在はブリリアントの廉価になっているが、
杉谷全集
先入観なし聴けば録音もよく、得した気分になるはず
(この全集にはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を作曲者自身が
編曲したによる「ピアノ協奏曲第6番」が併録されている!!
これはレアで第1楽章はティンパニ協奏曲ともいえるびっくりもの)。

演奏はバリバリの自己主張はない。
若さも老成も売りにしない。全体は40分かけおっとり感。
ゆったりしたテンポでぽつぽつと弾くものだから一聴するとアレレ?
と思うがもちろん表現であり技巧の問題ではない。

杉谷昭子(1943~)は、芸大を卒業後ケルン音大を出て専ら西独・日本を
中心に活躍しているスタインウェイ弾き。
独墺ものを得意として多くのディスクがある。
Shoko Sugitani

オスカンプ(1950~)はドイツ出身の指揮者だが当方はアッテルベリの
ホルン協奏曲の伴奏くらいしか聴いたことがなかった。印象薄い。
Gerard Oskamp

ベルリン交響楽団は1966年創設の「西独」のオケ。
同名で有名なのは「東独」のほう。

と全員割と地味なメンバーだが悪くない。
ということでアンチ「俺が俺が」派向きの演奏。

第1楽章のカデンツァは作曲者自作の長い方。
ここでもあくが強くないので助かる。
第2楽章はバレンボイム/クレンペラーに次ぐ長尺だが
癖がなく淡々と進む。
終楽章も活力がもっと欲しい気もするが気張らない。
ゴリゴリのベートーヴェンを期待すると拍子抜けだが
この曲との相性は良い。

録音はベルリンのシーメンス・ヴィラでのセッション。
宮殿風で石造りの屋内は美しい響きを持っている。
Siemens Villa Berlin外
ピアノは美しくオケは厚くない。

18:22  12:44  9:02   計 40:08
演奏   A    録音  92点

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